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明日会社でちょっとドヤれる|MVVとパーパス経営の違い

一流ビジネスマンを目指す皆さん、MVVとパーパス経営の違いを説明できますか?

「えっ、同じじゃないの?」
「パーパス経営の方が後に出てきた感じするからきっともっと凄いはず!」
「そもそもMVVって何だっけ…?」

そんなあなたも大丈夫!一緒に学んでいきましょう!
忙しい皆さんに向けて5分で読了できる内容にギュッとまとめましたので、安心して読んでください。

この記事を読むとわかること

・MVVの概要を説明できるようになる
・MVVとパーパス経営との違いがわかる

MVVとは?

まずはMVVについて理解を深めましょう!
MVVはM(Mission)、V(Vision)、V(Value)の頭文字を取った言葉で、それぞれ以下のように定義されています。

M(Mission):企業が果たすべき使命(≒企業理念)
企業や組織が果たすべき使命を表す言葉で、なぜこの企業が存在するのか、社会にどういった価値を生み出すのかといった、企業や組織が目指す社会について明文化したもの

V(Vision):企業が目指すあるべき姿(≒経営理念)
企業や組織の目指す理想像、中長期的な目標を表す言葉で、それを実現するために企業はどのような姿(状況)になるべきか、どんな志を持つのかを明文化したもの

V(Value):企業の価値観や行動指針
上記Mission、Visionを達成するために企業や従業員が行うべき具体的な行動指針や行動基準を表す言葉で、企業や組織、従業員たちの行動や判断の基準になる価値観を明文化したもの

それぞれ(≒)で書いた言葉で表す企業も多くありますが、企業によって使われ方はマチマチで明確な定義はないです。

MVVを策定する理由(メリット)としては主に以下の2つです。
①存在意義や価値観を明文化することで、経営陣・役員から従業員まで共通認識をつくることができ、ブレない経営判断、目標設定、方針策定ができる

②同じ企業風土・企業文化を共有することで、従業員のエンゲージメントが高まり、組織の一体感を醸成する

MVVとパーパス経営の違い

パーパス経営とは、企業の経営理念として自社の存在意義を明確にしてどのように貢献していくのかという「パーパス」を掲げることです。(詳しくはこちらの記事を参照)

言っていることはMVVと同じように思うのですが、そこには明確な違いが2つあります。

1つ目はMVVは未来に向けたものであるのに対し、パーパス経営は現在に向けたものだということです。

MVVでは「こうありたい」や「こうなるために今後こうする」といった未来に向けてのメッセージ性が強い一方で、パーパスは「今こうあるべき」という現在に視点を置いています。

またMVVの内容は企業によって様々ですが、パーパスはどの企業にも共通するルールがあります。
それは「社会に対して自社がどのような価値を与えられるかを示している」ということです。
掲げた理念や指針が社会的なつながりを持っているか否かがMVVとパーパスの2つ目の違いです。

分けて考える必要ってあるの?

違いを理解したところでそもそもこんな疑問が湧くでしょう。
上記のような違いがあるとはいえ、MVVとパーパスを完全に別物として捉えるのは些か無理があると思いませんか?
なぜなら「現在」と「未来」は繋がっているし、MVVで語る未来に向けて現在行っている活動は中長期的に見ればパーパス経営とも言えるからです。
またMission、Visionで明文化された内容が社会的なつながりや価値を生むものであれば、それはパーパスと同義です。

MVVの中でも極めてパーパス経営に近いものもあれば、「自分たちがどうありたいか」という内向きな内容に寄ったものもあるという感じで理解していれば良いかと思います。

まとめ

・MVVは企業のMission、Vision、Valueを明文化したもの
・MVVは未来に向けたもの、パーパスは現在に向けたもの
・パーパスは社会に対しての価値を含むのが絶対条件

今は変動的な世界情勢や不安定な経済などを背景に、社会に対して貢献したいと考える企業が増え、自社の存在意義を明確にする「パーパス」を重視する傾向にあります。
消費者としても自分たちや自分たちの社会に対してどんな取り組みをしている(価値を生んでいる)企業なのかを重視する人が増えています。

消費者から選ばれる(応援される)企業になるために、パーパスを軸にした「より明確で実現可能性のあるMVV」に進化させることが必要な時代になってきました。
#MVVがダメって言ってるわけじゃないですよ

あなたの会社のパーパス、またはMVVは何ですか?
それに対してあなたはどれくらい共感していますか?
あなたの好きな会社はどんなパーパスを掲げていますか?

一度考えてみるのも面白いかもしれません!