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明日会社でちょっとドヤれる|OKRとは

今回のテーマはOKRです。
多くのビジネスマンにとって避けては通れないものが「目標」でしょう。
売上予算、訪問数、改善提案数など数値で設定・評価されるものが多く、
年度初めには「今年はどんな数値が課されるんだろう…」と不安になったり、
年度末には一年の頑張りを振り返って多大なる後悔(たまに歓喜)をしている方も多いのではないでしょうか。#わたしがそうです

そんなビジネスにおける目標設定について、昨今注目されているのがOKRです!
今回も忙しい皆さんに向けて5分で読了できる内容にギュッとまとめましたので、安心して読んでください。

この記事を読むとわかること

・OKRってなに?
・ノルマやKPIとなにが違うの?
・どんなメリットがあるの?

OKRとは?

OKRはObjectives and Key Resultsの略称で、直訳すると「目標と主な結果」という意味になります。

企業・組織の「達成目標(Objectives)」と、目標の達成度を測る「主要な成果(Key Results)」を設定することによって企業やチーム、個人が、全力で同じ重要課題に取り組めるようになる目標管理手法として知られています。

多くのビジネスマンがお世話になったことのある米・インテル社が採用し、GoogleやFacebookなどシリコンバレーの超有名企業が取り入れたことで注目を集めました。

OKRはMBOという管理手法をより効果的にするために、「目標」とその目標の達成度を測る「主な結果」を取り入れようという非常にシンプルな考えから始まったとされています。

OKRにおいて重要なのは「目標」ではなく「結果」の部分です。
一般的なビジネスにおける目標といえば、「業績アップ」や「シェアの拡大」といったことを想起されるかと思いますが、OKRは単に目標だけでなく「求められる主な結果」を明確に測定できる指標を持たせています。

例えばこんな感じです。

[目標(Objectives)]業績を昨対110%にアップさせる
求められる主な結果(Key Results)は、
・年間で新規顧客を10,000人獲得する
・リピート率を10%向上する
・一人当たり購入金額を5,000円アップさせる

目標に対して具体的で測定可能な結果(数値)をリンクさせることで、それを達成するにはどんなプランが必要か、達成できなかった場合の問題は何かなど、より論理的に考えることができるようになりますね!

ノルマ、KPIとの違い

ここまでOKRの概要を読んで、
・それってノルマのことじゃね?
・うちではKPIって言ってるよ。同じことでしょ

という疑問が湧いた人もいるでしょう。

しかしOKRとノルマ、KPIには明確な違いがあります
それは目標をどれくらいの達成率で設定するかということです。

ノルマは通常、クリアすべき最低基準と考えられており、設定される目標に対する達成率は100%以上が求められます。
「KPI(Key Performance Indicator、重要業績評価指標)」は、最終目標を達成するために必要なプロセスが適切に実施されているかをチェックするための中間指標のことで、こちらも定量的な目標を定める点でOKRと似ていますが実現可能な数値を設定して100%達成を目指します。

一方OKRの場合は達成できるラインよりも上の目標を立てるべきとされています。
例えばOKRを採用している企業として有名なGoogleでは、達成率が60〜70%のOKRを立てるのが良いとされているそうです。

その理由は以下2つです。
・100%達成できるOKRを立てると社員の挑戦心が失われる
・でもとても達成困難な目標にして、それをノルマとしてしまうと社員が逃げてしまう

OKRを立てるときは、挑戦的で結果を測定できるバランスの良い目標にすることがポイントです!

OKRのメリット

OKRのメリットは主に以下の4つと言われています。

①最重要課題を明確にして組織全体で共有できる
明確な目標(Objectives)を全員で共有することで、目的意識と連帯感が生まれ、重要課題に協力して取り組むチームづくりができます。

②仕事の優先順位づけができ、生産性が向上する
最重要課題が明確になるので、重要でない課題との区別ができ、仕事に優先順位をつけられます。今やるべき仕事に集中することで、社内全体で生産性の向上につながります。

③フラットな社内コミュニケーションができる
全員がOKRを通じて同じ目標と期限に向かって仕事を進めていくため、OKRが社内全体の共通言語となり、役職や部署に関係ないフラットなコミュニケーションが取りやすくなります

④個人のモチベーション、エンゲージメントが向上する
組織の目標と個人の目標が連動しているため、自分の仕事が会社にどのように影響するのかが分かりやすく、仕事へのやる気やエンゲージメントの向上が期待できます。

まとめ

・OKRは「達成すべき目標(=Objectives)」と、それにリンクした「主な結果(個人目標)(=Key Results)」を設定することで組織が一体となって目標達成に向かうための目標管理手法
・目標(Key Results)は定量的で具体的な内容に設定することが重要
・目標(Key Results)は60〜70%の達成率になるように設定する
・企業の一体感、フラットな組織、個人のモチベアップなど様々なメリットがある

今回は目標管理手法OKRについて紹介しました。

個人的には企業と個人が一体感を持って同じ課題に取り組んだり、そのために各々ができることを目標を立てて実行していける企業はめっちゃ強いなと思いました!

社員がそれぞれ好き勝手に目標を立てて行動したり、組織の目指す目標に関係のない目標だけを設定されると、組織として機能しなくなることは想像がつきますね。

あなたは今年どんな目標を立てましたか??
それは企業や組織にとってどんな意味を成すものですか??
あなたのチームは全員が同じ目標や課題に対して取り組んでいますか??

それではまた次の記事で!