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会社でドヤるためのNFT基礎知識

「NFTってよく聞くけどイマイチよくわかってないんだよなー」
「なんかアートとかのやつだよね?」
「ぶっちゃけオレらに関係なくね?」
「あぁ〜、はいはい。また横文字系ね。わからんわからん」
というあなたへNFTの基本的な知識を簡単にまとめて解説します。

これらNFTを理解する上で基本的な知識をざっくり知っておくことで、
取り敢えず明日会社で若干ドヤれることを目的に書いていきます。

この記事を読むとわかること

・NFTってなに?
・どんな特徴があるの?
・なんで買うの?

NFTの意味

NFTはNon Fungible Token(非代替性トークン)のことです。
もっと細かくするとNon Fungible(代替可能ではない)Token(代用貨幣)のこと。

非代替性というのはざっくり言うと代えがきかないってことで、
リアルな世界に置き換えるとイメージしやすいです。
例えばこの記事を読んでいるあなたは世界で一人しかいません。
「自分の代わりなんていくらでもいるよ…」なんて寂しい考えをしている人もいるかもしれませんが、あなたは世界でただ一人!代わりなんていないのです。

これが非代替性という言葉の概念ですが、
デジタル世界においてはこれまで非代替性を担保するのは非常に困難でした。
例えばネット上に掲載した画像やコンテンツはいくらでも簡単にコピーできます。
コピーしたものを個人的に楽しんだり、中には悪いことをする人もいて、それがしばしば社会問題化してきましたよね。

しかしNFTはそんなデジタルコンテンツに非代替性をもたせることで、
世界にただ一つのデジタルコンテンツを生み出すことができるようになりました。

でもどうやってデジタルコンテンツに非代替性を持たせるのでしょうか?
その仕組みにはブロックチェーンの技術が使われています。

ブロックチェーンってなんだっけ?

ここで一度ブロックチェーンについて簡単に解説します。
ブロックチェーンとは暗号資産で使われている分散型台帳技術のことです。

銀行でイメージすると例えばあなたがA銀行に口座を持っている場合、
出入金や振り込みなどの履歴はA銀行が管理してくれていますよね。
あなたに限らずA銀行を利用しているユーザーすべての取引履歴はA銀行が集中管理してくれています。
これを集中管理型システムと呼び、第三者(A銀行)が取引履歴を管理して信頼性を担保する仕組みとなっています。

これに対してブロックチェーン(分散型台帳)では、
全ての取引履歴をみんなで共有(監視)することで信頼性を担保しています。
一つの第三者機関ではなく複数のシステムがそれぞれ情報を保有して、常に同期が取られる仕組みになっているため、一部のシステムが停止・故障してもシステム全体の運行・稼働に影響が少ないというメリットもあります。

NFTの仕組み

話を戻して、ではどうやってデジタルコンテンツに非代替性をもたせるのか?

デジタルコンテンツをNFT化するとトークンIDが発行されます。
このトークンIDが固有のIDになっており、そのコンテンツが本物である証明をしてくれるのです。
シリアルナンバーみたいな感じですね。

トークンIDには作成者、所有者、権利者、取引履歴などのデータが紐付いているので、
そのデータをもとにそのコンテンツが現在誰のもので、作った人は誰で、どんな取引をされてきたのかなどの情報を明確に見ることができます。

そしてこれらの情報はブロックチェーンの技術により管理されているので情報の改ざんが不可能になっています。

「取引履歴に有名人を入れてコンテンツの価値を爆上げさせてやろう…」
みたいなことは不可能なので諦めて真面目にコツコツやりましょう。

押さえておくべきNFTの2つの特徴

NFTの概念や仕組みについてはある程度わかったかと思います。
ここではNFTをドヤって語るうえで押さえておくべき2つの特徴をざっくり解説します。

特徴①プログラマビリティ
プログラマビリティとは二次流通で手数料が入るなどの付加機能を販売するNFTデータ自体に付与できるというものです。
ざっくり言うと「販売したNFTが転売されても制作者に手数料が入ってくる」機能をつけられるということ。
これによりクリエイターは継続的にマージンを得られる仕組みを作ることができ、
さらに著作権管理を行う中間団体が存在しなくてよくなります。
(※音楽でいうところのJASRACが存在しない世界線)

特徴②取引可能性
NFTは現在の所有権がサービスベンダーではなくブロックチェーンによって明記されています。
そのため所有者は自身の持つNFTの権利をいつでも自由に誰にでも移譲できます。
これを「取引可能性」というのですが、国すらも関係なく自由な取引ができるというのもNFTの大きな特徴ですね。

なんでそんなもん買うの?

ここについては筆者の個人的意見が多いに影響しているのでご注意ください。

NFTを購入するのには色々な理由があるとは思いますが、
ざっくり以下2つの要素が大きいかと考えています。

①投機的要素
②自己表現(ファッション)的要素


それぞれ解説していきます。

投機的要素として購入
NFTの価値は時間経過とともに上がっていくことがあります。
例えばあなたがあるクリエイターのNFTを1万円で購入したとしましょう。
※通常は仮想通貨(イーサリアム)で購入しますがややこしいので円で考えましょう
その後にそのクリエイターの作品がバズってあなたの持っているNFTを5万円で買いたいという人が出てきたら、あなたはそのNFTを5万円で譲渡して4万円の利益を得ることができます。

作品がバズって価値が上がるというのはNFTの世界では結構普通に起こり得ます。
単純にクリエイターの作品が評価されて価値があがることもあれば、
有名人が購入したことで一気に価値があがることもあります。

そうした投機的な価値をNFTに見出して購入するという人が多いように思いますが、
それも巡り巡ってクリエイターを応援することにつながるのがNFTの素敵なところですね!

自己表現(ファッション)的要素として購入
最近TwitterなどのSNSアイコンをNFTにしている人も増えてきました。
なぜわざわざNFTをアイコンにする必要があるのか?
そこにはそのNFTは自己表現であり、ある種のファッション要素を含んでいるからと思います。

「ボクはこのクリエイターを応援してるんだ!」
「推しが使ってるNFTシリーズを私も使って愛を伝えるわ!」
「このNFTをアイコンにしてるオレってイケてるだろ」
といった感じでしょうか(個人的な主観満載でお届けしております)

現実世界でいうと好きなファッションブランドの服を着ているって感じです。
例えば環境問題に関心が高い人がPatagoniaの服を着る、
ファッションのこと全然知らないけど取り敢えず渋谷行くからSupreme着る、
みたいな感じに捉えています。
(※ちなみに筆者はファッションは素人です、スミマセン…)

まとめ

・NFTは非代替性トークンのこと
・デジタルコンテンツにIDを発行し、ブロックチェーン技術により信頼性を担保
・制作者に継続的なマージンが入る仕組みを付けることができる
・購入したNFTは自由に取引することができる

本記事ではNFTについての基礎知識をざっくり解説してきました。

個人的にはNFTを購入するにあたり投機的要素、自己表現的要素のいずれにしても、
クリエイターを応援することになるのは変わらないのがNFTの良いところだと思っています。

NFTと聞いてアート作品を思い浮かべる人も多いかと思いますが、
これまでのアート作品は評価されて価値が上がったとしても制作者には特にお金は入ってこなかったですよね。
例えば何億で取引される絵があっても描いた画家には転売されたことによるマージンは発生しなかった。

ところがNFTなら転売されればされるほど制作者にもマージンが発生する仕組みをつけることができる。
こうやってクリエイターに還元される仕組みがあることがアートの世界にとてもマッチングしているのでNFT=アートみたいな広がり方をしているのだと思います。

でもこれはNFTのほんの一部の話で、今後もっと多様なNFTが登場してくるでしょう。
そんな未来を想像するとワクワクしますね!

それでは今回はこのへんで!